2015/10/19

明主航展 / 刻


このたびカホ・ギャラリーでは、「明主航展 / 刻」を開催いたします。

1990年に京都・亀岡に生まれた明主は、

まだ弱冠25歳ながら陶歴は20年近くになります。

そのため年齢による技術の未熟さが無く、

その造形力は確かで且つシャープです。

土肌の質感は他に類を見ない独特なもので、

時間の経過を表現し、枯れ行くもの、

消え去ってゆくものの美を感じさせます。

自然を眺め人生に触れて起こるしみじみとした繊細な情趣や、無常観的な哀愁、

つまり「もののあはれ」という日本的な美的観念が明主の作品には凝縮されています。

2013年に京都精華大学素材表現学科陶芸コースを卒業した明主は、

同じ年に亀岡の地に工房を借り独立、

作家活動の道を歩み始めます。

また、2014年には、作家名を本名の小林航から母方に縁のある明主航と改め、

陶芸家としての覚悟を新たにしました。

現在、どこの団体にも属さず、個展やグループ展を中心に活躍しています。

今回の展覧会では、

花器を中心に新たに取り組みを始めた作品約30点を展示いたします。

山野で採取してきたような、何気ない花や木を活けることによって、

さらに魅力の出る明主航の陶芸作品を、

この機会に是非ともご高覧ください。



【開催概要】

会期:2015年11月20日(金)-11月29日(日) 会期中無休

時間:12:00-18:00

会場:カホ・ギャラリー





2015/10/01

佐古馨 展 / 木の器


このたびカホ・ギャラリーでは、「佐古馨 展 / 木の器」を開催いたします。

1958年に大阪に生まれた佐古は、2006年に偶然入手した木工旋盤を使い、

奈良の山の中で、自由気ままに木の器づくりを始めました。

生木の丸太や板を材料に、板取をし、旋盤で削り出し、最後に乾燥させるのですが、

生木を使用しているため、乾燥の途中で自然な歪みや撓みが生じ、

それが作品に独特の素晴らしい表情を与えています。

最後の宮大工と言われた西岡常一は「木は生き物でいつまでも常に動き続ける」と言っています。


今回の展覧会では、楓・楢・桜・樺・栗などの素材の声に耳を傾けて制作された作品約50点を展示いたします。

使うほどに表情が深くなり、木の息遣いを感じることのできる佐古馨の木の器を、

この機会に是非ともご高覧ください。



名称: 佐古馨 展 / 木の器

会期: 2015年10月3日(土)-10月12日(月) 会期中無休

時間: 12:00-18:00

会場: カホ・ギャラリー

住所: 605-0981 京都市東山区本町15丁目778-1