このたびカホ・ギャラリーでは、「明主航展 / 刻」を開催いたします。
1990年に京都・亀岡に生まれた明主は、
まだ弱冠25歳ながら陶歴は20年近くになります。
そのため年齢による技術の未熟さが無く、
その造形力は確かで且つシャープです。
土肌の質感は他に類を見ない独特なもので、
時間の経過を表現し、枯れ行くもの、
消え去ってゆくものの美を感じさせます。
自然を眺め人生に触れて起こるしみじみとした繊細な情趣や、無常観的な哀愁、
つまり「もののあはれ」という日本的な美的観念が明主の作品には凝縮されています。
2013年に京都精華大学素材表現学科陶芸コースを卒業した明主は、
同じ年に亀岡の地に工房を借り独立、
作家活動の道を歩み始めます。
また、2014年には、作家名を本名の小林航から母方に縁のある明主航と改め、
陶芸家としての覚悟を新たにしました。
現在、どこの団体にも属さず、個展やグループ展を中心に活躍しています。
今回の展覧会では、
花器を中心に新たに取り組みを始めた作品約30点を展示いたします。
山野で採取してきたような、何気ない花や木を活けることによって、
さらに魅力の出る明主航の陶芸作品を、
この機会に是非ともご高覧ください。
【開催概要】
会期:2015年11月20日(金)-11月29日(日) 会期中無休
時間:12:00-18:00
会場:カホ・ギャラリー
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