2018/06/13

モレッティ & サンティラーナ展 / ベネチアン・グラスの器たちⅡ


このたびカホ・ギャラリーでは、
「モレッティ & サンティラーナ展 / ベネチアン・グラスの器たちⅡ」を
開催いたします。

エルコール・モレッティ社は、
1911年にモレッティ3兄弟がベネチアのムラノ島に設立、
現在も創業者家族が経営しています。
伝統的なガラス・ビーズと
「ミル・フィオーリ」と呼ばれるモザイク・ガラスを制作しており、
ベネチアの工房の中でも特に高い技術力と独創的な感性で知られています。
「ミル・フィオーレ」とは、
日本語で「千の花」という意味で、
断面が星や花の模様のガラス棒を薄く切断したモザイク片を様々に組み合わせ、
熔着させて制作される作品のことで、
古代ローマ帝国時代には既に存在していた技法ですが、
モレッティ社がより洗練されたデザインで
現代に甦らせて脚光を浴びるようになりました。
モレッティ社は昔ながらの伝統と技術を受け継ぎながら、
決して色あせることのない作品を作り続けているのです。

ラウラ・デ・サンティラーナは、
ベネチアン・グラスの名門ヴェニーニ家に生まれた
現代ガラス作家であり
ベネチアン・グラス・デザイナーです。
ガラス・アーティストとしての彼女の作品は、
従来のガラス・アートの常識を超える新鮮さに溢れていて、
ニューヨークのメトロポリタン美術館や
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にも
作品が収蔵されています。
「極められたシンプルさ」を持つ日本古来のデザインに惹かれていたサンティラーナは、イタリアのムラノという小さな島で何世紀にも渡って磨かれてきた技術を、
和の器を通して表現できないものかと開発に取り組み、
イタリア語で「Sei Sensi」(第六感)と名付けられた
オリジナルのガラス・コレクションを完成させました。

今回の展覧会では、
エルコール・モレッティ社の「ミル・フィオーレ」の器を中心に、
ラウラ・デ・サンティラーナの和の器などを展示いたします。
この機会に是非ともご高覧ください。


【開催概要】
会期:2018年7月7日(土)-7月16日(月) 会期中無休
時間:12:00-18:00
会場:カホ・ギャラリー